風の間(長編)

□甲斐国
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穩罠:「此処が甲斐か・・」

穩罠は高い断崖から街を眺める。
そして一先ず町見物に町へ降りてみる事にした。

町に近づくと監視している忍が居る事に気づき直ぐ姿を消した。

穩罠:「(以外に警戒心の強い国のようだ・・)」

穩罠はある一軒の家にそのまま侵入すると1人の女性を車輪眼で術に掛け記憶を盗みそのまま眠らせ暫く押入れに隠した。
そして穩罠はその娘に変身した。

穩罠:「女よ。少しの間其方の姿を借りるぞ」

穩罠は身支度を整えると町へ繰り出した。


穩罠は一軒の茶屋で一服する。

すると遠くから賑やかな声が近づいて来た。

その声の主は真田幸村だった。


幸村:「ヌオオオオオオオオオ親方様アアアアアアアアア!!」

ズサアッ!!

穩罠:「?」

スパーンッ!

幸村は勢いよく扉を開け穩罠の居る店内へ入って来た。
そしてさっきの勢いは何処へいったのやら、大人しく席に座ると団子を10本とお茶を注文した。
そして団子とお茶が来ると勢いよく食べ出した。

穩罠「(あの者が真田幸村か…)」

穩罠は風魔からそれぞれ特徴を聞いていた為、彼が真田幸村だと直ぐに分かった。

そして天井で気配を消しながら見守る者の正体も真田の忍であることも分かった。

穩罠「(さて…このまま後を付ければ逆に上の忍に怪しまれるな。ならば先回りして城に忍び込み見て回るとしよう)」

穩罠は金を払い店を出て行った。
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