君、依存症候群
□予告
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全ては、たった一つの約束から始まった
夕暮れ時の公園で交わした、幼い約束
「僕がいる!!僕が君を笑わせてあげる!!二人でいれば楽しいよ!!」
「ほんと……?じゃあ約束ねっ」
それから時は流れ、数年後の春――
「彼」は動き出す
何よりも愛しい者の為に
「愛してるよ彼方。君が笑ってくれるなら、僕は何だって出来るんだ」
「コイツは氷帝の女王〔クイーン〕だ」
ある日突然現れた異端の少女
「初めまして、私、姫川 若菜って言います」
「宜しくね?……男子テニス部の皆っ」
歪んでいく物語
「俺、アイツの事嫌いだC〜」
「若菜が男テニのマネでええんとちゃう?」
「今日から正式に、姫川 若菜を男子テニス部のマネージャーにする」
最高の舞台に嗤う女王
「『アンタなんか嫌われれば良いんだ』って?そうね、それが貴女に出来るなら私の敗北を認めてあげる」
「残念だなぁ……。期待外れも良いところ」
楽しい楽しい遊戯へヨウコソ
ねェ、気付いてる?
最初から勝敗は決まってたんダヨ……?
「愛して、あげよっか?」
――それはまだ序章に過ぎなかった――
君、依存症候群(中学二年生編)
――その心、絶対不可侵領域