成長記録

□第壱巻
2ページ/3ページ



あぁ、なんでこんなにつまらないんだろうか。

空を見上げるとそこには数えきれないほどの星があった。


希望の数。


ふと、昔の知人の言葉を思い出す。

とんだ戯れ事だな

思い出した言葉に嘲笑してみせた



しばらく歩き続けると


『なんだあれ…』





じっと見詰めるとそこには紫色の如何にも怪しげな霧状のもの・・・


それのある地面は霧よりも濃い紫色をし、あわあわとしたものが沸き立っている。

つまりは無駄に毒々しい。


俺は目を細め、首を傾げた


考えた結果に出てきた選択肢、

面倒臭い事には関わらない方がいいか。


道の隅のきちんとしたコンクリートへ足を踏み入れ
紫色を横目に見てみた。


すると、


『ッ……!!!!』


紫色の手っつーか手の骨のようなものが伸びてきて、
己の足を掴む。


そして身動きが出来ぬまま
何本もの手に掴まれ
引きずり込まれた。








目の前全面がが濃い紫色になる。

身体にその空気がまとわりつくようで・・・



はっきり言うと


気持ちが悪い


紫色の手に掴まれたところには未だに続く圧迫感

・・・否、まだ掴まれているのかもしれない



息ができない、でも苦しくない

あぁ、何も考えたくない


その時微かに聞こえたんだ


「お願い・・・たすけて・・・」

という誰かの声が



Next,後書き
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ