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□gnsnまとめ
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(現パロ)強くてニューゲームな鍾離先生×記憶あるようなないようなタルタリヤな鍾タル
舞台としては多分、同棲しててその部屋でって感じだと思う(適当)

立ち寄ったコンビニで見つけたオカルト雑誌に記載されていた狐の窓という手遊び。
ただしそこにはオカルトめいた信憑性定かではないシロモノが付属しているのだが。そんな情報を仕入れた、ついでに言えばやり方も記載されていたのだ。
ならば後は実行に移すまでとばかりにタルタリヤと呼ばれる青年は思う。
では誰に?と考えた所で少し、いや大分世間知らずというかどこか俗世から浮いた男を思い出す。彼相手ならばもしかしたら視えるかもしれないという好奇心と遊び交じりの冗談を込めて。

男…鍾離と合流し、彼と共にリビングでゆったりしている時にあの手遊びを思い出したタルタリヤは徐に両の掌で狐を作り、ああでもないこうでもないと記憶を頼りに狐の窓を作っていく。
「よし出来た!」
「狐の窓か」
まるで幼い子供が大作を作り上げ、それを両親に見せた時のような慈愛の籠った笑みを浮かべる鍾離にどこか気まずげに、恥ずかしそうに目を逸らしながらタルタリヤは唇を尖らせる。
「まぁ…先生なら知ってるとは思ったけどさー」
「ふふっ。それで何を見るんだタルタリヤは?」
「先生!」
「ほう…俺か。一応聞くが何故だ?」
首を傾げる鍾離にタルタリヤはからりと笑いながら言う。
「別に視える視えないに興味はないけど、もし視えるなら先生のを視た方が面白いかなぁーって、思ってさ」
「ふむ…では試してみると良い」
鍾離は、手に持っていた本と読書用にと掛けていた渋い色合いの木製のような色合いのフレームの眼鏡を外し、サイドテーブルの上へと置いた。
その動作を見届けたタルタリヤは自身の両手で作った狐の窓を覗き込み。三回、呪文を唱えた。

「****************」
「****************」
「****************」

ゆぅるり、小窓から覗いた琥珀のような瞳が弧を描く。
嗚呼、嗚呼!捕まった!
タルタリヤの中の誰かが声を上げて演技めいた動作で笑う。
「っ、」
「どうしたタルタリヤ。ああそう逃げるな。傷付くだろ」
「っ、あ?せ、ん…せい…今…」
「視る選択をしたのはお前だぞ

なぁ、”公子”殿」
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