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□アイス
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休日、突然横暴で変態な上司に呼び出された俺は「上司命令」と言われ仕方無く変態上司の家にいた。




「小野寺」

「……………………」


「律っちゃん」


「……今度は何ですか?」


「アイスを愛する」


「………失礼します」


「まあまあ、待てって。」


「何なんですか?」


「せっかくの休みだしお前とアイス食べたいと思って」


「べ、別に休みだからって…」

「お前と会う口実がほしかったの。」


そんなこと言われたら…また流されてしまう…。


「って訳でこれ食べろ」

「あ…ありがとうございます」


今俺の顔は真っ赤だろうなぁ。



「…美味しいです」

「そりゃよかった。」

「高野さんは食べないんですか?」

「あ?ああ。」


「ふーん…うわ!もう溶けてきた!」

「とっとと食え」



「っん、」


なんか……気のせいかな?
高野さんの息が荒い気がする…。

そんなことを考えて油断していたため腕に垂れてきた。


「うわぁ…最悪」

べたべたするし…。


「…ってうわぁ!高野さん!!何で俺の腕を舐めてるんですか!?」

「垂れてきたから」


「だからって…ん、」

「お前だって感じてるくせに」


「感じてなんか………あ、」





そうしてまた俺は流されてしまったのだった。






「……高野さん」

「………………」

「あのアイス、最初から溶けてたでしょ」

「………………」





また俺はこの横暴変態セクハラ上司に騙されたのだった。

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