闇の皇太子〜十三ノ式神〜
□十三ノ式神―第2話 『動』
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「言、食べおわったなら 持ってくぞ?」
すでに空になった皿を見て、后はそう言った。
「大丈夫だよ兄さん。 式神にやらせるから」
言はそう言うと、懷から 人の形をした紙をとりだした。
それはすぐに 人となり、言にうやうやしく頭をさげると、二人の皿を持っていった。
「便利だなー、式神」
「あれくらいなら、だれでもできるよ」
「……言、ちなみにその誰でもって――」
「僕が知ってる人間ってことだよ」
(たしかに、闇世界最強集団なら 式神くらい どうってことないだろうな)