Short dream

□ストレート
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ヤバイ、頭痛い。
今朝起きたら二日酔いで頭がガンガンだった。

前にもこんなことがあった。
毎回毎回シャチくんとお酒を飲んで・・・次の日の朝、二日酔い。


とりあえず、医務室に薬を取りに行こう。

重い体を起こして医務室に向かった。
入ると、キャプテンが本を読んでいた。


「何だ、名無しさん。とうとう頭が故障したのか。」

『そうなんですけど、それは前からなんです。』

自分で言って悲しくなった。


「そんなことは知っている。」


『(ガビーン!)』


でも今はそれどころじゃない。
もう頭が割れそうでさらにバカになりそうだ。


キャプテンに見つからないように薬の捜索を開始した。

(おい、酔い止め!返事をしなさい!どーぞ。)

(なぜ応答しない。酔い止め!どこにいるんだ!どーぞ!!)


(早く出てきてくれ!早く私を救ってくれ!)
『どーぞ!』

あ・・・
無線のように探してたら思わず声に出してしまった!


「お前、何急に大声出してんだ?」
本当に頭までイかれたのか。

と言うキャプテン。

・・・ごもっともで・・・。
今のは否定できねぇー!


恥じらいを捨ててまた捜索を開始する。


「おい」

キャプテンに話しかけられた。


「お前、また二日酔いか。」


『なんでわかったんだ・・・!』


「そうじゃない限りお前みたいなバカが医務室なんかに来るわけないだろう。」


『・・・。』
いちいち腹立つ言い方するキャプテンだな。


「ほらよ!」
引き出しを開けて薬をくれた。


『あ・・・ありがとうございます』

「全く・・・お前、これで何回目だ」


『・・・すんません。
学習しない大人で、ほんとすんません・・・』


「またシャチと飲んでたのか?」


『そうです・・・。』


「そのあとどうやって部屋に帰ったか覚えてんのか?」


『あ、はい。覚えて・・・・・・・・・



ませんわ、すんません・・・。』



「だろうな。俺が運んでやったんだ。」


『なんか、すんませ・・・え?』


「ついでに着替えもやっといてやった。
ありがたく思えよ。」


『まじっすか・・・!』


「あの黒の下着は名無しさんが着るとグッとくるな・・・。」


見ーらーれーたー!


「明後日島に着く。
その下着を着てデートに行くぞ」


『いや・・・は?』


急な展開でびっくり・・・!


「返事」


『あ、はい・・・え?』


「それから、飲むならシャチじゃなく俺を誘え」


『あ、はぃ・・・え?』


「それから名無しさん、お前、俺の女になれよ」


『・・・はぁ?』


「なんださっきから」


『いや、頭がついて行けなくて。』


「お前の頭は馬鹿だからな、今から治療でもしてやろうか。」


『いえ、結構です。』


「ふっ。素直じゃない奴だな。」


『いや、は?
さっきなんて言いました?』


「素直じゃないやつ?」


『そのもうちょっとあとです・・・』


「俺の女になれか?」


『あ、たぶんそれだ!』


「それがどうかしたのか?」


『いや、だって・・・』


「お前に拒否権はない」














ダ●ビッシュでもびっくりな
ストレートな剛速球を投げられた。



なんかすんません





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