妖精の姫君

□プロローグ
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「やめて!お母さんを斬らないでっ!!」


男が持っていた刀を振り上げた瞬間、男の横から小さな女の子が出てきて体当たりをした。


男はよろけながらも倒れることはなく、その女の子を睨むように見た。


「お前……」

「どうしたの?」


女の子を見ながら驚いたように呟く男に黒いネコミミのフード付きパーカーを着ている少女が聞いた。



「そういうことかよ……テメーら全員許さねぇ。」


そう言うと突然男は女の子を蹴り飛ばす。女の子はそのまま背後にあった建物に体を打ち付け、意識を失ってしまった。




最後に女の子が見たのは泣き叫ぶ母親の顔だった
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