√3xの心拍数


□√3×歌で幕あける最高の舞台
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舞台を降りながら珠央は小く息を吐いた。

赤司の凄さというものを噛みしめながら。

ひたひたと定位置に戻る。


『(赤司は今頃何をしている…)』


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それから二年、三年と合唱は進んでいった。

お昼休み、そして吹奏楽部の合奏と続きついに結果発表となった。

学校外の騒音が聞こえるくらいに空気が静まり返る。

一年の発表が終わり、一度静まり返る。


「…それでは二年の結果発表です」


マイクを通した声が小さく息を吸う。


「最優秀賞は2年C組」

『…やった…優勝したぁーーーーっ!!!!!』



ツインテールを揺らしながら咲良が立ちあがる。

それにつられて残りのメンバーもぞくぞくと立ち上がった。


『みどちゃんっ!!あんたのおかげよ!!だって伴奏すごかったし、かっこよかったわ!!』

「っな、何を言っているのだよ!!///」

「あれぇ〜緑間、なに赤くなってんだ〜?」


にやにやと笑いながら青峰が緑間の肩に手を置く。

全く意味はわからないけれどみんなが楽しそうなのを見て咲良は恥ずかしくて、照れ隠しに周りの人を軽く叩いた。





その後ひと通り大暴れしたあたしたちは明日のお化け屋敷の準備や部活での準備で三々五々散った。

そしてあたしは今、体育館にいる。


『明日、楽しみですね!生徒会企画が成功しますようにっ』


知紗がぱんっと手を合わせる。

遠くでは会長と薫、珠央が最終のチェックをしていた。

体育館を見回して、やっぱり幸せだなぁと改めて実感する。

祭りごとの最中のあたしのクセ。


『よし、青春するわよ!』






√3×歌で幕あける最高の舞台
(めいいっぱい、青春してやるんだから!)


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