√3xの心拍数
□√1×服装検査〜予備日〜
4ページ/4ページ
「とりあえず、青峰君。この場はシャツを入れておきましょう」
「でもよ〜、メンドイもんはメンドイんだよ」
「峰ちんにさんせ〜」
まったくシャツを入れようとしない二人に黒子は一つため息をつくと
「もし×がついて先生に怒られでもしたら、100%赤司君の耳に入って練習量が増えますね」
「「……」」
無言かつ超高速でシャツを入れ直す二人。
『はい。じゃあ二人とも本当に○です!』
名簿を見せながら知紗は宣言した。
「これで練習倍を免れたぜ…。あんがとな、雪村」
『いえいえ。私のおかげではないですよ』
「じゃあね〜知紗ちん」
やっと黒子、桃井、青峰、紫原たちが生徒会室から出ていくと知紗は定位置のパイプ椅子に戻る。
「雪村ちゃん、大変やねぇ。よくあんだけの人数捌けるわ…」
『へへ…。ありがとうございます、薫ちゃん。青峰君たちと居るのすっごく楽しいんですよ!…よし、なんかいい気分転換になってやる気出てきました!!』
「その意気や、雪村ちゃん!!あと六人頑張るで!」
『オォー!!』
高らかに宣言した二人が解放されたのは最終下校時刻ギリギリのこと…。
√1×服装検査〜予備日〜
(私の居場所はそこにある)
.