√3xの心拍数
□√1×服装検査〜予備日〜
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『「ひゃいっ!!?」』
知紗と薫の悲鳴が重なった。
その様子を見て、黒子は気まずそうに頬を掻いた。
『黒子君、いつからここに…?』
「桃井さんが来た少しあとですね」
あまりの申し訳なさに二人とも思わず何も言えなくなる。
「大丈夫ですよ、いつものことですから」
黒子はふわりと笑いながらフォローを入れた。
『へへ、ありがとうございます。じゃあ検査、しますね』
「お願いします」
知紗は今度は黒子の周りをくるくると回るとぐっ、と親指をつきたてた。
『OKですよ。って、黒子君だから違反はあるわけないですけどね』
知紗は笑いながら、黒子に言った。
黒子がそれに返事をしようとした瞬間、ドアの向こうに巨人の如く巨体が現れた。
「知紗ち〜ん、来たよ〜」
「知紗ちゃ〜ん、連れてきたよ〜!!」
「はなせ!!さつき!!」
『あ!紫原君!!と青峰君!!やっときましたね!』
ドアを開けてきたのは巨大なポッ○ーを抱える紫原と青峰を引きずる桃井、引きずられている青峰だった。
桃井はテキパキと二人を長机の前に立たせる。(もちろん紫原のお菓子を一時回収するのも忘れない)
「別に俺に違反なんかねェよ。さっさと帰らせろー!!『青峰君アウトです』はぁっ?!」
『シャツ出しはアウトです!』
「しらねェよ!んだそれ!!」
「わー、峰ちんいーけないんだーいっけな『紫原君もシャツ出しアウト!』えー…」
ほら、てめェもアウトじゃねぇか!!と青峰が叫ぶ。
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