To soul in a bind
□Thing to chase that I escape
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『あー、大分休憩したわね』
「じゃあとっとと帰れ、仕事しろ」
『ギン、次どこにしよっか?』
「せやなー、八番隊とかどうやろか?」
「八番隊なら今日は七緒もいないし、ちょうどいいわよ!」
「仕事しろ!!仕事!!」
俺は何度目ともつかない溜め息をこぼした。
予想より神城の到着が遅い。
このままでは他隊にも迷惑がかかるが、十番隊はもうすでに大分迷惑している。
ここで引き留めて神城を待つのが得策だがその自信はない。
早く神城が来てくれないかと思いかけた時、隊首室がノックされた。
「『っ!!』」
「何やってんだよお前ら…」
ノックした瞬間、隠れた結澄と市丸を変な目で見つつ、返事を返す。
相手は十三番隊の虎徹と小椿だった。
「こんにちは、日番谷隊長。浮竹隊長からの伝言をお伝えにきました」
虎徹が言い終え小椿とこちらへ向かってこようとした、その瞬間、
『っ珠央の手先ね!!』
「咲良ちゃんこっちや!!」
結澄と市丸が慌てて立ち上がり、手近な脱出経路、窓へと駆け寄った。
「お前ら何バカなことを…『逃がしません、隊長…』
したん、としなやかな動きで入ってきたのは神城だった。
結澄の読みは当たっていたがいかんせん…
「アホすぎる…」
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