To soul in a bind


□Fall spot
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『笑い事ではありません…』


浮竹隊長にもらったタオルにくるまりながら答える。


「脱走といえば、三番隊の市丸もよくやるなぁ」

『はい…おかげで吉良副隊長とは捜索同盟を組んでいます』


また高らかに、楽しそうだな、と笑う浮竹隊長。

そこにタイミングよく吉良が訪れた。


「神城くん!?どうしたんだい、その格好!!」


見ている方が心配になるような大げさな動きで吉良は珠央に駆け寄る。


『知紗に投げ飛ばされてそこの池に着水した』

「さっ、流石雪村くんだね…。ということはそっちも脱走中?」


急に神妙な顔になる。


『そう。吉良副隊長もそのよう』

「そうなんだ。昨日まで一から十二と順番に来てたから今日は十三番隊だと思ったんだけど…」


珠央と吉良はしばらく考え込むとこう結論づけた。


『市丸隊長と結澄隊長は恐らく会えば行動を共にする』

「そうだね。そして結澄隊長はおそらく日番谷隊長のところだ」


何故…?と珠央は小さく首を傾げる。


「先に回って来たんだよ、全隊を。外見だけだけど結澄隊長の声が聞こえた。間違いないよ」

『そう。でも一気に行くのは危険。いくら日番谷隊長が足止めしてもあの二人の脱走能力には劣る』

「確かに…「じゃあ俺の隊士を一人派遣しよう。向こうの様子見くらいしておいたほうがいいだろう?」


二人の会話に割って入った浮竹は真剣そのものだった。

二人の作戦にもここはこうしたほうが…とぶつぶつ言っている。


『浮竹隊長…いいのですか…?』

「あぁ。ちょうど十番隊に届ける資料もあったことだしな」

『本当ですか。ありがとうございます』

「よし!じゃあ作戦を見直して結澄たちを捕まえよう!」


こうして、結澄隊長、市丸隊長捕縛部隊が結成されたのであった。



Fall spot



(落下地点は十三番隊)




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