√3xの心拍数


□√3xな物語を
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『じゃ、始めます』


ホワイトボードを背に今月の司会者であるツインテールの少女が言う。


『まずは各委員会からの連絡事項を』


淡々と連絡事項を告げていき、今月の最初の活動へと話が移ったところで、


『ふぁ〜…。もう、食べられませ…『何寝てんのよっ!?アンタは!!』


ばしっ、と小気味いい音と一緒に金髪が揺れる。


『酷いですよ〜…。私だって最近大変なんですから〜』


『それはみんな一緒よ!』


ぐるっと室内を一周見回す。

いつもの光景を見て顔を綻ばせる男女とは対照的に佇まい、表情とも崩さない少女がいた。


『ほら〜一人疲れてないじゃないですか。みんな同じじゃないんですよ!』


『あの子はいつものことでしょうが!てかあんたも空気読みなさいよ』


と無表情な少女を睨みつける。


『…一応、疲れてはいる』

『アンタはそれがわかりにくいのよ…「ほら、二人共、そこまでにして本題に戻ろう」・・・はいはい。わかってますよー会長』


仕方ないなーという表情で話しを打ち切った。


会長と呼ばれた少年は薄く笑い続きを、と促した。


『で、今月最初の活動は”服装・頭髪検査”です。テストに文化祭、六月には行事がたくさんあるのでいつもより厳しめにお願いします』


すぅっ、と一拍分おいて、


『じゃあ今日の仕事、始めましょうかっ!』




√3Xな物語
(始めましょうか!)


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