桜/魂
□泣鬼
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ごろっと嫌な音を立てて、豚なのか、狼なのか、そこらへんの判別がしがたい生物の生首が転がる
あぁ…、血はちゃんと赤いんだ…
敵の体がから溢れだした体液を一瞥して目を伏せる。
『あー…もう、怖いなぁ…』
あたし。
「ひ…っ、ば、化け物…!!」
『……、』
「ひぃいいいっ!?」
血に濡れて、真っ赤になってしまったを刀をチャキリと握り直してから、ただ無言に、無表情に、敵を見る。
ごめんなさい…
『…化け物で、結構』
今のあたしを見たらあいつらはなんて言うかな…
ねぇ、先生
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