桜/魂


□追憶の灯を
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神秘的で、何処か現実味のないこの空を見上げながらあたしはフと言葉を呟いた。


『ずっとこうして皆と一緒に居られるかな』


あたしと松陽先生と、小太郎と晋助、そして銀時。

ずっと皆一緒でいたい。


そんなあたしの願いを乗せた言葉はとても小さな声となって出た。


しかしそれはちゃんと聞こえていたようで


「当たり前だろ。それに俺には此処しか居場所がねェしな」


「俺は松陽先生から離れるつもりはないから咲良が此処に居るならずっと一緒じゃねェの…?」


「俺達は離れたりしないさ!高杉も銀時も咲良もずっと一緒だ!!」



銀時、晋助、小太郎の順番にそれぞれずっと一緒だと言ってくれた。

皆普段は喧嘩ばっかりしていても、気持ちはあたしと一緒なのだとわかってとても嬉しかった。



『うん。そうだね!皆大好き!!』


ガバッと三人を包み込むように抱き着いてそのまま倒れる。


三人共驚いた顔で、でもあたしにされるがまま。


小太郎はすぐに驚いた顔からいつもの落ち着いた顔に戻ったけど、銀時と晋助は真っ赤に顔を染めて(って言っても真っ暗だからあんまりわかんないんだけど)あたしに離れろと抗議してきた。


でも、それでも一向に離れる気配を見せないあたしに諦めたのか、だんだん大人しくなってきて、“たくっ…”って言いながら抱きしめ返してくれた。



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