To soul in a bind
□Refuge place
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「…そういえば知紗、お前そろそろ戻んねぇといけねぇんじゃねぇのか?」
『なんでですか?』
「いや、だってお前職務ほったらかしだろ。席官が仕事止めるとやばいんじゃねぇか?」
『…大丈夫ですよ!!』
一瞬の間のあとに知紗は笑顔で答えた。
「イヤ、なんだよその一瞬の間!?どーせ結澄隊長も逃げてんだろうが!!」
『逃げてますけど大丈夫です!!神城副隊長がいます!!』
「いくらなんでもアイツ一人じゃ無理だろうが!?もう隊舎で倒れる神城は見飽きたわ!!」
「安心しろ、恋次。知紗の分の職務には代理人を立てた」
冷静で厳格な尊敬する隊長がここまで崩れると恋次も流石に言葉を失った。
その脇では知紗が『ホントですか!?』と目を輝かせている。
しかし、恋次の苦悩はこれでは終わらない。
「九番隊の檜佐木です。瀞霊廷通信のインタビューに…おぉ、雪村」
『あ!修兵さん!!』
とててて…、と檜佐木に駆け寄る知紗を見て恋次は更にげっそりする。
『瀞霊廷通信ですか!いいなぁ〜、今度十四番隊にも来て欲しいです!!』
「そうか?なら遠慮なく。ネタがなくて困ってからなー」
そういえば、と思いついたように檜佐木が知紗に言った。
「雪村は職務か何かか?」
『はい!資料を…「違うっスよ。脱走っス」恋次くん!!』
その言葉を聞いた瞬間、檜佐木の顔がニヤけた。
「じゃあ、このあと九番隊に来るか?菓子も…「不要だ。知紗はずっと此処にいる」
突然口をはさんだ白哉と檜佐木の間に無言の対抗心が散る。
恋次の苦悩はまだまだ続く。
Refuge place
(避難場所は十番隊と六番隊)
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