桜/魂


□夢の輪郭を
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「うわっ!咲良!?先をこちらに向けるでない!!」


夜になって少し気温が下がり、むしろ肌寒いくらい


そんな中緑や赤や銀色の光が飛び交っている――花火だ





祭が終わって漸く合流することができた銀時達の手にはしっかり祭を満喫した証が握られていて、これはその中の一部である



半ば腹いせでヅラと銀時に花火の先を向ける。



「咲良さんんん!?わ、悪かったって!!でもお前のこともちゃんと探して…って熱ッ!?花火!今花火の火ぃ足にかかったんですけどォォォ!!」


『うるさいな。喚き散らさないでよ』


「ちょ、お前それは理不尽過ぎんだろーが!!!!」


耳元で怒鳴り散らされて頭痛いウザい。

だってあたし悪くないじゃん
ちょっとムカついたから仕返ししただけじゃない


そう開き直ると銀時は更に怒って、そんな銀時をヅラは宥めた。


「銀時諦めろ…。咲良に喧嘩では誰も勝てん。…それにほら俺もちょっと髪が焦げたぞ!!」


何でヅラちょっと嬉しそうなの


「くっそー!!おまっ、覚えとけよ!咲良!!絶対ェ仕返ししてやっから!!」


「え、俺の発言は無視ィ!?」


『はっ。やれるもんならやってみなさいよ』



暴れ回る銀時を悪代官よろしく嘲笑えば、銀時は更にムキーッと怒って、あたしはそんな銀時を無視して松陽先生のもとへ向かった。




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