To soul in a bind


□Refuge place
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『さて、どこに行こっかな〜』



見事珠央からの脱走に成功した咲良は隊舎の屋根瓦から降り、石畳の上を歩いていた。



『匿ってくれそうなところ…。あそこしかないわね…!!』







『―――…でさ〜、知紗のおかげで間一髪!!』


「そうなのぉ!?じゃあまだ探されてる可能性はあるわね…」


「…おい」



眉をひそめ、どうしよっかな〜、という表情を作ると相手はこう言い放った、



「大丈夫よ!十番隊は総力を挙げて咲良を匿うわ!!「匿わねぇよ!!!!!」



十番隊副隊長の松本乱菊が叫んだ瞬間、同じく十番隊隊長の日番谷冬獅郎が制止する。



珠央から逃れた咲良はここ、十番隊隊舎に転がり込んでいた。

乱菊は完全に受け入れ態勢だが冬獅郎は拒否中である。



『別にいいじゃん…。シロちゃんのケチ…と、チビ』

「身長はカンケーねぇだろぉがぁっ!!!!!」


「まぁまぁ、落ち着きましょうよ隊長咲良を匿うのはいつものことじゃないですかぁ〜…」



すると冬獅郎はムスっとなって言った。



「いつものことだからダメなんだろうが。いい加減自分の仕事は自分でしろ」


『うっ…。しょっ、しょうがないじゃない!!書類整理は嫌いなのよ!!』


「言い切ったな…。でもとりあえず帰れ。で、仕事しろ」






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