‡風の運ぶ謳‡

隻影
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掴み所のない君を
想う僕は愚かですか?
届く望みのない想い
それでも目が離せなくて

吹き荒ぶ風の中で
君の髪がなびいていた
その姿がただキレイで
思わず立ち尽くしたんだ

近づいては 遠ざかる白波のような
君はそんな人だから

君の心の鍵はドコですか?
僕じゃ扉は開きませんか?
不自然な笑顔に浮かんでいる
淋しそうな君の表情を
君はまた笑顔の仮面で隠した


君の心のロッカーには
いくつ仮面があるのだろう
数えきれないその仮面
君は使い分けているの?

間違えている その仮面
今 笑顔じゃなく
泣いていいトコなんだよ?

人が信じられないままですか?
僕じゃ扉は開きませんか?
不自然に笑う仮面の下で
君はどれだけ泣いているの?

土足で踏み込む気はないから
僕じゃ扉は開きませんか?
こんなにも君を想っているから
どうか仮面を捨ててほしい
そう僕が見たいのは
君の隻影


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