幻影の書

□e 約束愁訴
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心地の良い朝だった。

ネジはいつものように早く起き、まだ空気のひんやりとした…空の暗いうちに修行へと出掛けていった。


「ん?……アレは…」


程無く歩くと前からトボトボとこちらに向かってくる、よく見知った人影。

こんな時間にいるのは自分か、任務明けの忍くらいなものだ。


「…やぁシカマル」


「……よぉ、ネジ……修行か?」


「…ぁあ。お前は任務か?」

「…そ。帰り。」


ネジに声を掛けられたシカマルは任務帰りの為相当疲れたような顔を見せる。


「……ボロボロだな?」


「…へへ……」


「……怪我してるぞココ?」


「…っ痛……」


ネジがシカマルの頬の出来たばかりの切り傷に触ると、痛みの為かビクンと身体を震わせながら一歩引く。


 
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