忍びの書
□優しくしてね×××
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「お前随分、爪伸びてんな…?」
いつもの様に将棋を打ちに来たシカマルに、いつもの様に王手をとられたアスマが言う。
「…切んのめんどくせー…」
「…伸びてると危ないだろーが……あっ、足の爪まで!」
「……たくっ…うっせーなぁ…爪切りどこだよ?」
立ち上がり爪切りを探し出したシカマルに、棚から持ってきた物を渡す。
「ほらよ」
渡し、元いた場所に、あぐらをかいて座るアスマ。
シカマルはそれを受け取り、新聞を広げると、おもむろにアスマの膝の間にちょこんと座った。
「…シッ…シカマルっ/////」
驚くアスマにシカマルは一言。
「…めんどくせーから切って」
振り向き、見上げ、爪切りを再びアスマに返す。