終プロ部屋

□CA「幼馴染みから」
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今、僕はC太の部屋にいる。

肝心のC太は先程、少し眠るから、と言ってベッドに横たわり、今は静かに寝ている。


すやすやと眠るC太のベッドの傍に座り、C太の頭を撫ぜる。

「…C太」

ぽつり、一つ名前を呼ぶ。
C太は、起きない。


「…………」


−寝てるよな?寝てるよな?大丈夫だよな?−

そんなことを考えて

心臓が破裂しそうなくらい高鳴ってる。



C太

C太



「…………大好き、だよ」

誰も聞いてない、密かな密かな、告白。

それだけで、かぁ、と顔が熱くなる。

心臓がばくばくと音を立てる。



意を決した僕は、ゆっくり瞳を閉じて、音を立てないようこっそり、こっそり、C太の頬にキスをした。



はずだった。


ふわ、と柔らかい感触に、違和感を覚えた。
次いで、僕の唇を生暖かくぬめる何かが撫でた。


−−−え?


慌てて目を開けると、C太と目が合って−

−僕がキスしていたのは、C太の唇だと瞬時に理解した。


C太のどこか熱っぽくて力強い瞳に射抜かれて、ぞくっと背筋が粟立った。
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