(夢を求めて よりClapお礼主人公回想)
"仲間になれ"
"お前は家族だ"
そんな風に言ってくれた奴らは初めてだった。
いつも一人で、いや相棒のリラもいるから一人では無いけれど、人との交流が希薄になってしまった私にとって彼らとの出会いは刺激的で誰かに必要とされていると思うと嬉しかった。
そんな彼らのことを思い出すとどうも口元が緩んでしまう。
しかし、彼らは仇の海賊たちだ。直接ではないにせよ、やはり長年の恨みからか、彼らとの交流を素直に喜べない自分が居る。
彼らは確かに海賊でそれなりのことをしてきたであろう。彼らには夢がありそれを求め自由に動く。
私は私にはない自由を手にしている彼らを羨ましいと思っているようだ。
だから、一緒に居たくないのだ。ただ夢を追い続ける、真っ直ぐ前に進む、
あの輝く背中が
私には眩しすぎた。