―龍の孫娘―

□壱
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数年前




「ねぇ…。リクオ、
また遊びに来てもいい?」

庭先で遊ぶ小さな子供が2人、金髪の女の子とふわふわな茶髪の男の子が話している


「なに言ってるの?良いに決まってるよ翠雨。いつでも来てよ」



「うん。でも…、すぐには来れないかも…。」

俯いて、着物の裾をぎゅっと握る翠雨

「どうして?」

心配そうに顔をのぞき込むリクオ

「これから、組のみんなを支えられるように、特訓をするって父様が言ってた。

それができないと私は当主にはなれないんだって…。」


「翠雨なら出来るよ!
ボク翠雨が来るのを待ってるね!

ボクもおじいちゃんみたく強くなって翠雨を待ってるよ!」

裾を握る手を握り、パッと笑顔を見せるリクオに翠雨は嬉しそうにはにかむ


「ホント!?

じゃあ次会うときはお互い当主と総大将になって会おうよ」



「うん、約束だよ!(強くなって翠雨を守るんだ)」



「約束だからね!忘れないでね!
いつか必ず戻ってくるから」




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