―龍の孫娘―

□陸
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*これより先今までより血みどろになります。
注意してください


バッサ…バッサ…
「大丈夫ですか翠雨様?」
三人は翠雨を抱えゼンの元へ向かい飛んでいた

「お気を確かに!!
もうすぐ、ゼン様のところにつきますから!
もう少しです!」

「ゲホゲホ…、ゴホゴホッ
うっゲホッゴホッ」
咳込んでいたら、急に吐血した。

するとそれを皮切りに、身体中の傷という傷から血が溢れ出した

「っ!!!!!大丈夫ですかっ!!」

「ゼン様の元へ急ごう!」


そういうと、先程よりスピードを速めた

「「「ゼン様ー!!」」」
叫びながらゼンの屋敷に飛び込んだ

「おいおい、騒がしいぞ、ちっとは、」
そこまで言うと、
返り血を正面から浴びたようになっている三羽鴉たちと、黒羽丸に抱えられた翠雨が目に入った

身体から血がポタポタと垂れ、もう消えてしまうくらいの呼吸をしていた


「!!!っ早く中へ!!!」
中の部屋へ行き、翠雨を寝かせた

「こりゃ、ヒデー、一体誰にやられたんだ?」

そう聞きながらテキパキと止血をしていた

「おそらく、旧鼠でしょう、毒も盛ったみたいです」
答えながら手当てを手伝う

「毒なら、これが利くだろう」
そういって翠雨に解毒剤を飲ませただが、いくらたっても血は止まらなかった…

「おかしい…普通なら止まるんだが……………まさかっ!!」

「どうかしたのですか?」

「今すぐ、旧鼠の所へ行けっ!!!
こいつはたぶん、普通の毒じゃねえ!
旧鼠に何の毒か聞き出してこい!!」


「分かりました!!
二人はゼン様の手伝いをしろ!」

そう言い残し黒羽丸は旧鼠の所へ戻った




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