哀しみの先に

□第二章
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「姫様、道中お気をつけて」

スキンヘッドで大柄の厳つい男クローチェは船に向かう自分の主に頭を下げる


「私の留守中はクローチェに任せる。

どうせラティーノは研究室から出てこないだろう。必要なとき以外は好きに研究をさせたままにしとけ」




「仰せのままに姫様」


「あとは頼んだぜクローチェ」
「ラティーノがまた何か壊したりしなければ良いのですが…」
姫様の両隣に控える藍色の髪の男、ハルトと栗色の髪でフードを目深く被る女、アメリー


「ハハハ、こっちは大丈夫だ。二人は姫様の事を頼んだぞ」


「あぁ/えぇ」

ハルトとアメリーは頷いた



「では、行くぞ。アメリー、ハルト」


「はいっノア様!!」

「御意」


アメリーは嬉しそうに返事をし斜め後ろの位置つく

ハルトも後ろについて行く








以前のハイノイ王国よりも遙かに豊かになったハイノイ王国


たった三年で何もない状態から以前のような王国を蘇らせたノア




そんな噂は瞬く間に世界に広がり今や煌帝国やシンドリア王国に並ぶ有名国になった


"不死身の国ハイノイ王国"

そして、ノアは"不死の女王"と呼ばれるようになった




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