稲妻

□とある日常
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※バーン視点(両思い)




『あれ、早いね』
 

風呂から上がると
アイスを口にしながらソファでリラックスしている人物。――ガゼル

「そうか?つーか人のアイス勝手に食うなよ。」

『ひみおはにゃい』


 いやいや、加えたまましゃべるなって


『わっ、なにをするんだ』

 後ろから加えていたアイスを引き抜く。

『君のはないって言っただろう』

ムッとした表情で睨んでくる
 口の端から溶けたアイスが垂れているのが

なんというか、こう…エロい。

「いいよこれ食うから」

半分くらいしかのこってない食べかけの棒アイスをかじると

 少しだけ、ガゼルの頬が赤身を宿した


(そそるんだよなぁ、その表情)

そのまま顎に手をかけ 勢いのキスをする。

「んっ、んぅっ…」

歯列をなぞるように舐めあげ舌を絡めとる。

それに逃れようとガゼルが首を振り唇が離れていき

息を乱しながら 唇にまとわりつく唾液を拭うとぷいっとそっぽを向く

 そんな態度に反して、真っ赤な顔をしているガゼル。

「お前…ほんと可愛いよな」

『は!?かわっ…』

 口をぱくぱくとさせる姿が、俺の加虐心をさらに刺激する


「そんなにアイス食いてーんなら今度からいくらでもやるよ 口移しで」

 ニヤリと笑う

どうせ死ねとかいうんだろうなと思いながら次の言葉をまっていると

『…、バーンなら、構わん』

ほらな
やっぱそうやって


…ん?

ガゼルの言葉がよく理解できず頭のなかでリピートされ…


「んなっ!」


 不意打ちすぎた。
このタイミングでデレてくるとは・・・

うわ、やべっ俺、今顔赤いかも


そんな俺の変化に気づいてか

ガゼルが口を開く


『ななななに本気にしてるんだ君は!
こっちが恥ずかしくなるだろう!!だいたい君はいっ…』

 ぶつぶつと文句を言ってくるガゼルに思わず口元が緩んできてしまう



『ニヤニヤするな気持ち悪い。』


「うるせぇー。」



(俺をこんなに困らせるのはお前ぐれぇだよ、ガゼル)



END


 



 

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