夢の世界へ

□君には敵わない
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今日は只ひたすら寝ていたい。それが私のささやかな願いだった。

長期任務を終え、やっと休暇が取れた今日。私は疲れた身体を休ませようと自室の部屋でゴロゴロ寝て過ごすと決めていた、

………のに。



バタン!!



「凛音先輩!今日も綺麗っすね☆クッキー焼いたんで一緒に食べましょう?そうしましょう!」ズザザ


勢い任せに扉を開けスライディングで滑り混んで来たトビことマダラ。
あー…うっとうしいのが来た。明らかに私の疲労回復という名の休日を邪魔しようとする者が来てくれました。


「うっわ。そんな明らかに残念な顔しないでくださいよ〜」

「で、何しに来たの?」

「も〜、相変わらずツンデレっすね!クッキー焼いたんで、凛音先輩と一緒にどうかなって…」

「無理。ダイエット中だし」

「ベッドの上で寝ながらチョコ食べてるのに!?」

「クッキー断固拒否。失せろ!」モチャモチャ

てゆーかお前がクッキー焼いたとか何?想像すらしたくないわ。まじ無理、キモい。気づけよバカ。

「トビショック!!」






ま、いいや〜とか言いながら私の部屋に居座り、何事も無かったかのようにクッキーをモシャモシャと頬張るトビ。ってゆーか汚ねぇよ、一気に何枚も口に要れるな。




「そういえばぁ、今日って何の日か知ってます?」クッチャクッチャ

「あたしの休日!」


さぁ出てけ!今すぐ出ていけ!と言わんばかりにトビを睨めば、何故か頬を赤く染めるこの男は何なんだ。


「いや〜ん!凛音先輩ったらそんなに熱い視線で見つめないで//」


両腕で己を抱きしめクネクネ動くトビ…気持ち悪い。そしてとんだ勘違いをしている。

「もう君帰っていいから」

「今日は〜僕達二人以外、皆任務で出掛けてる日なんすよ?」

「だから?そして人の話を聞け」


大量のクッキーを食べ尽くしたトビは、明らかに下腹をポッコリさせた間々お面を外した。




「凛音よ、今日は俺とお前しか居ないのだから、素直になってもいいんだぞ?」


「ダラシナイ腹させて格好つけてんじゃねーよ」


「またお前はそうやって俺の気を引こうとしているんだろう?だが安心しろ、俺には凛音だけだ」


なんだか返事をするのにも疲れて溜息を吐けば、何を勘違いしたのか私をベッドに押し倒し抱き着いてきた。

「…凛音、好きだぞ」

ちょ!苦しっ…

必死に押し退けようとする私を、さらに強い力で阻止するマダラ。








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