main
□どうせなら、
1ページ/3ページ
「気味が悪い」
目の前にあるのは自分によく
似たロボット
ついさっき、自分の雇い主こと
折原臨也に呼ばれ、事務所に
訪れた
事務所の中に入ると当の本人は居なく代わりに俺によく似たロボットが居た、という訳だ
「…なんだよ、これ」
ロボットは目を閉じていた
まるで眠っているかのように
正臣はそのロボットの頬を触って見ることにした
ふにっ、とした弾力のある感触
…人間の皮膚みたい
次に髪を触って見ることにした
さらっとした髪
自分と同じ蜂蜜色の髪
「…けど、なんで俺に似てるんだ?」
暫く様子を見ていては
ぱちっと目を開けた
「……?」
ボーっとした視界を確かめるかのように辺りをきょろきょろと見ていた
「…まさおみ?」
口を開いては俺を名前を呼ぶ
ぎゅっと抱きしめてくる俺に似たロボットは俺をみるたび
ソファに押し倒してきた
.