ギブアンドテイク!

□いきなりピンチの予感?
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「老眼鏡してねぇとこを見ると、相当なことだったっぽいな?」



遠江先生――は、今更か。
暁兄は興味深そうに、俺の顔を覗きこんでくる。


どんぴしゃり。
相当なことですとも、ええ。

まさか、男子校にあのテの“ときめき”があったなんて予想外だ。

これでは何のためにわざわざ杜都学園を選んだのか分からない。



「ため息ついてちゃ分かんねぇぞ?ほれ、言ってみ」


不満げな表情の暁兄にせっつかれて、観念する。


「…わった」


「窓ガラスをか?なかなかやるじゃ―――」


「違うっ、俺終了のお知らせなんだってば暁兄!!」


的外れなことをいう暁兄に、思いがけず悲痛な声で叫んでしまう。

こんな場合、幼なじみとは便利である。


「!あー‥バレたんだな……」


一瞬で俺が言わんとしていることを悟ってくれた。


「まだ確定じゃない、けど。勘づかれたと…思う」




俺が杜都学園に在籍する理由。

それは…





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