小説

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これが、愛だとか、恋だとか。
そんなことはどうでもいいの。
狂おしいのです。私はあなたに狂ってしまったのです。
息をするように会いたい。
一言でいいの。名前を呼んで。
姿を見る度に心が暴れ出すのです。
それなのに、安心感も覚えるのはなぜでしょう。
時折、どうしようもなく憎らしくなります。
誰かの瞳に映り込むことが許せないのです。
誰かに触れることも許せないのです。
なんていう、独占欲。恥ずかしい。
欲深い私を知って欲しい。
どんな私でも知って欲しい。
その瞳で、なんでも見透かしてほしい。
時にはワガママも言って。
私ばっかり甘えてるなんて、なんだか不公平でしょう。
あまりにあなたが大人だと、劣等感を感じてしまうから。
体温を感じて、息を感じて、そうしてやっと私は生きていける。
心の中はあなたでいっぱいなの。あなたと離れたら空っぽになっちゃう。
ひとりぼっちにしないで。
そばにいれればそれでいい。
お金だって、時間だって、なんだってあげる。
欲しいと言えば、車だって、マンションだって、手に入れる。
行列なんて何時間でも並んであげる。
あなたの為なら、どこへだって行ける。
だから離れないで。
私には、あなただけ。
あなたがいれば、なにもいらない。

お願いよ、だからいつまでもそばにいて。



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