小説
□たぶん無理。
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そっと、私の手に君の手が重なる。
顔を上げると優しげに微笑んでいる君がいた。
私が目をつぶった。
ゆっくりと私の唇と君の唇が重なった。
それはほんの数秒で、すぐに離れてしまった。
離れてしまうと、私は目を瞑ったまま俯いた。
目は開けないよ。だって見たくないから。
君がいないこの世界なんて見たくないから。
私の目から流れるこれは何なの??
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