5人の狼

□第6話
2ページ/2ページ




「花音…?」


花音の部屋のドアを開け、小さい、本当に小さい声で名前を呼んだ。



『…………』


返事が無い。これは完全に寝ている。

俺は部屋に入り、扉を閉める。
極力音を立てないように。

これでもし、誰かが起きてきたら最悪なんでねィ。


そっと花音のベッドに潜り込む。
花音の甘い匂いがして、理性を失いかけたがなんとか堪えた。
そのまま花音を抱き枕にして俺も眠りにつこうとする。



『んー…、ぅ…ん』



このまま眠るのも勿体無ェな。
とりあえず花音を強く抱きしめて、その白い首筋を舐めてみる。



『ぅ……、』



起きる気配も無く、流石に眠くなってきたので頬に何度かキスしてから眠りについた。

本当は唇がよかったんだけどねィ…
花音の気持ちもあるしな。



.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ