5人の狼
□第6話
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「花音…?」
花音の部屋のドアを開け、小さい、本当に小さい声で名前を呼んだ。
『…………』
返事が無い。これは完全に寝ている。
俺は部屋に入り、扉を閉める。
極力音を立てないように。
これでもし、誰かが起きてきたら最悪なんでねィ。
そっと花音のベッドに潜り込む。
花音の甘い匂いがして、理性を失いかけたがなんとか堪えた。
そのまま花音を抱き枕にして俺も眠りにつこうとする。
『んー…、ぅ…ん』
このまま眠るのも勿体無ェな。
とりあえず花音を強く抱きしめて、その白い首筋を舐めてみる。
『ぅ……、』
起きる気配も無く、流石に眠くなってきたので頬に何度かキスしてから眠りについた。
本当は唇がよかったんだけどねィ…
花音の気持ちもあるしな。
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