〜華月流のメイキング(的なもの)〜



【STEP1:書きたいものを思い浮かべる。】

これは本当に些細なことでもいいと思います。

私の場合は「キャラに言わせたい台詞」「書きたいシーン」「使いたい設定・世界観」などですね。

主に書きたいシーン、または読みたいシーンで執筆していますが、「リョーマ君にこの台詞だけは言わせたい!」というもので書きすすめることもあります。

基本は自分が読みたい、見たいと思った内容なので…いちゃらぶ系が多いです(笑)


リクエストをいただいた場合は、たいてい「このシーンはいれて欲しい」「この台詞を言って欲しい」というご希望があるので、このSTEPはないも同然です。
助かります←


【STEP2:文章にする。】

STEP1で思い浮かべたシーンや台詞を目標に、描写を執筆していきます。

書き始めが一番悩みます。

が、やはり書きだしは小説内でもっとも大切な個所なので、これはもうどれだけ悩んでもいいと思います(^_^;)

書きはじめの一文字に10分、20分は当たり前くらいの気持ちで←

私もそうですが、小説を読む人間というのは大抵書き始めで面白い、面白くないと判断を下すからです。

冒頭がつまらなかったり気に入らなければ、どれだけ有名な作品でも読む気は失せますよね。


書きはじめの次に悩むのが、描写の目線。

既存キャラ(主にリョーマ君ですが)視点、夢主視点など主観的なもの、あるいはキャラクター等とはまったく関係のない客観的なもの。

大きくこの3パターンだと思います。

決め方は、STEP1で考えたもの(台詞やシーン)に何が一番ふさわしいか、です。
まあ、適当とも言える(笑)

作中で視点を変えて、3パターンすべてを使うというのもアリです。

目標のシーンや台詞まで到達したら、あとはできるだけスッキリした終わりを目標に書き続けています。


執筆中に個人的に気をつけていることもいくつかあるので、ついでに書いておきますね。


1.会話が延々と続かないようにする。

私は「」の会話が3つ以上続いて、まるで会話文のようになるのが嫌なので途中で短くても描写を入れるようにしています。

描写じゃなくても、登場キャラの台詞をあえて入れる、とか。


『…だって、』
好きっていったじゃない。
『それは…』
『ひどい。全部、嘘だったのね!?』



みたいな(笑)


2.文章の最後が同じにならないようにする。

〜〜だ。
〜〜だ。
〜〜だ。

という風に同じ言葉が最後に来るのが個人的に嫌いなので、出来る限り重ならないようにしています。

〜〜だ。
〜〜だったからだろう。
〜〜である。

のように、ちょこっとでいいので文末を変えるようにしています。

他には、あまり難しい漢字を使わないとか、使ったとしてもふり仮名をふるとか。

基本はパソコンか携帯電話といった電子機器なのでついつい変換に頼り気味ですが、どういった年齢層の方がお越しいただいているか把握していないので…。

難しいかなぁ?というものにはふり仮名をふるようにしています。

それから、笑い声を「」内に入れないようにもしています。

漫画ではありですが、小説で「あっははは!」と書かれていてもしっくりこないので。


彼はあははは、と大きな声で笑った。


くらいにとどめておきます。


あとは、方言ですね。
私の住んでいる地域では伝わる言葉が、他の地域の人にはつながらない、とかよくあるので。

例えば、私の住んでいる地域では「明日、明後日、ささって、しあさって」といいます。

けれど他の地域では「明日、明後日、しあさって、ささって」というところもありますよね。

住んでいると周りも同じ言葉を使うのでわからない。

だからこそ「これって方言?」というものは基本的に何でも調べてみます。
結果、ほとんど方言です(笑)


それから熟語の意味が本当に正しいのかどうかも調べています(一応)。

最近はあまりにも大勢が間違えるので、その熟語の意味すら変わってしまうということもありますよね。

「失笑」なら、本来は声も出ないほど笑うこと…つまり大爆笑、という意味です。
けれど最近は「あまりにくだらなすぎて逆に笑える」という苦笑にも近い意味合いに。

基本は正しい意味の方で使いたい派なので、ご閲覧してくださる方々の中には「…ん?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)



【STEP3:書いたものを見直す。】

これは言わずもがな。

一番大切なことだと思います。

誤字、脱字、入力ミス、文章の繋がり方等々を見て、できる限りミスが少なくなるように気をつけています。

まあ、誤字や脱字はそこかしこに潜んでいますけど(笑)
あいつら、どれだけ目を皿のようにしてもいやがる…。

あとは夢書き特有の重要さといえば、変換に必要な「##NAME1##」などですね。

よく##NAE1##とミスして変換できてないし、というのを見つけます。

それから文章のミス。


彼は微笑みながら、『好きだから』と彼は言った。


のように重複したりということも多いですね。

あと、「そこで間違えんなよ!」とツッコミ入れたくなる時も多々あります。


『##NAM1##…愛してる』
↑変換できてねぇよ!

『なまえ…愛しる』
↑愛し"て"が抜けてるよ!愛しる!?なんだそれ!


そう、このSTEPはなんだかんだ一番恥ずかしかったりします。

自分で読みたくない…という方は、事情を知っているご友人等に読んでもらうというのも一つの手だと思いますよ。
(むしろ私はそっちの方が恥ずかしいけど)



【STEP4:加筆修正or完成。】

STEP3で見つけた誤字・脱字等々を修正していきます。

文章がおかしければ、うまくつながるように書きなおすこともあります。

一方、STEP3で特に問題が見つからなければ、そのまま「完成!」となります。


【STEP5:加筆修正を加えた場合、もう一度読み返して再び加筆修正or完成。】

STEP3,4が終わればあとはもうひたすた繰り返し。

気に入らなければ、全部消して一から書き直すこともあります。


その場合、STEP1が同じだったとしても、全く同じものは書けません。

結構無意識に書いていることも多くて、必ずと言っていいほど内容が変わるんですよね。

消す前の方がよかったな…と思うときがあったりするので、基本は削除する前に新しいページを作って書き、どちらがいいか吟味しています。





※注)
これはあくまで「華月流」なので、これを守れば大丈夫!というわけではありません。

出来るなら、プロットを練って肉付けしていくことをオススメします。

少なくとも長編には華月流は全く向きません。

なぜなら執筆しながら展開を考えていくので、執筆者自身も展開が不明になるからです。

おかげで完結に向かわせるのが、もう、めっちゃ難しい!←

ただ短編やSSを書くのは楽しいです(笑)



長々とお付き合い、ありがとうございましたー!

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