恋の季節の1ページ

□2006年のサンゾロ
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俺「夏だな〜、おい」

藻「ああ」

俺「どっか行きたくねぇ?」

藻「別に」

俺「海とか山とかさ〜」

藻「面倒臭い」

俺「そういや、祭りあるって」

藻「人が多いから嫌だ」

俺「花火大会は…」

藻「スーパーで買って来い」

俺「打ち上げがいいのに…。
  んじゃぁ、デートっぽく
  遊園地とか動物園とか…」

藻「この炎天下をか?」

俺「………
  ……あのさ、今、夏だぜ?
  折角の休みだぜ?遊び盛り
  デートし放題だろ?
  俺は出かけたいっ!」

藻「俺は出かけたくねぇ」

俺「なっ!!
  何お前、一緒にどこにも
  でかけたくないくれぇ、
  俺のこと愛してねぇの?」

藻「……
  …だって、お前。
  海に行きゃあ水着の女、
  祭りに行きゃあ浴衣の女、
  街でも薄着の女…
  …どこ行こうが女しか見て
  ねぇじゃねぇか」

俺「ゴメンナサイ」
 

ってなワケで。

ヤキモチ焼きなハニーと、我が家でイチャイチャ。
クーラー効かせた部屋で、朝から晩までずっと一緒。

なんて夏休みもいいよな。


藻「くっつくな。暑い」

俺「クーラー入れてるだろ!
  出かけなくていいから、
  せめてくっつかせて〜」

藻「うざい。あっち行け」



『夏の風物詩』



2007.06.13サルベージ


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