parallel

□花街4
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陽が漸く西へ傾き始め、

ほんのりと朱色に染まりつつある空の下

足早に駆けて行く一人の少年。


そしてまだ、人足も少ない花街の

通りを抜けて行く其の姿を

優しげに見つめる一人の女性と一人の少女。


頬をおしろいで白く染め、

女性は紅色の詰め袖の着物を

少女は藍色の振袖を身に纏う。
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