星と恋のSketch book

□18
2ページ/2ページ




一君達の後を追った

見つけた時には二人はキスしていて
それを見て思った事





あーあ、

お姫様の魔法…解けちゃった…






沖田「…良かったね」

梨瑠「え?」

沖田「一君と両思いになれて」

梨瑠「私は総司くんを…
沖田「もういい!!!!」



ピクリと震わせた肩

目は怯えながらも真っ直ぐ僕を
見ている

やめてよ

そんな目で見られると手離せなくなる


お願いだから
あと少し強がらせて



沖田「ちょうど今傷心中の千鶴ちゃんを慰めてきた所。一君がいらないなら千鶴ちゃんを貰うから君は一君に返すよ。千鶴ちゃんの方が明るくて可愛いしね」

梨瑠「…やだ…総…


僕の腕を引き縋り付く梨瑠ちゃん

抱きしめたい衝動を必死に抑えつる


沖田「煩いな!!さっさと離せよ!!僕と君は終わったの。早く一君のとこにでも行っちゃえば?」

梨瑠「…ご…めん…」




僕が腕を振り払えば梨瑠ちゃんは泣きながらその場を去った





沖田「これでいい…」



君が幸せならそれで…



思ってもない綺麗事を並べて自分を正当化する

本当は嫌だ

君を誰かに譲るなんて



だけど



僕はどうやら自分よりも君の事が大好きみたいなんだ…







だから、幸せを願うよ









見上げた月は
夕方の所為でまだ薄かった







沖田「…大好きだよ…、梨瑠ちゃん」







届かない想いを【月】に乗せた



ー君がずっと笑っています様にー








*次回、最終話(*^◯^*)/



.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ