星と恋のSketch book
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一君達の後を追った
見つけた時には二人はキスしていて
それを見て思った事
あーあ、
お姫様の魔法…解けちゃった…
沖田「…良かったね」
梨瑠「え?」
沖田「一君と両思いになれて」
梨瑠「私は総司くんを…
沖田「もういい!!!!」
ピクリと震わせた肩
目は怯えながらも真っ直ぐ僕を
見ている
やめてよ
そんな目で見られると手離せなくなる
お願いだから
あと少し強がらせて
沖田「ちょうど今傷心中の千鶴ちゃんを慰めてきた所。一君がいらないなら千鶴ちゃんを貰うから君は一君に返すよ。千鶴ちゃんの方が明るくて可愛いしね」
梨瑠「…やだ…総…
僕の腕を引き縋り付く梨瑠ちゃん
抱きしめたい衝動を必死に抑えつる
沖田「煩いな!!さっさと離せよ!!僕と君は終わったの。早く一君のとこにでも行っちゃえば?」
梨瑠「…ご…めん…」
僕が腕を振り払えば梨瑠ちゃんは泣きながらその場を去った
沖田「これでいい…」
君が幸せならそれで…
思ってもない綺麗事を並べて自分を正当化する
本当は嫌だ
君を誰かに譲るなんて
だけど
僕はどうやら自分よりも君の事が大好きみたいなんだ…
だから、幸せを願うよ
見上げた月は
夕方の所為でまだ薄かった
沖田「…大好きだよ…、梨瑠ちゃん」
届かない想いを【月】に乗せた
ー君がずっと笑っています様にー
*次回、最終話(*^◯^*)/
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