星と恋のSketch book

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髪型は緩くサイドにまとめられ、前髪は流れる様に顔に沿っている

端整な顔立がはっきりとわかり、

服装は白とブラウンが基調になっていて梨瑠に良く似合っていた




総司の趣向か?




愛らしい…




素直にそう思ったが






湧き上がるは黒い感情…


《俺の知らない梨瑠など認めない》そんな…醜い気持ち



嫉妬に狂いそうになっていると、目に入ったのは梨瑠の表情

大きな瞳からは
ポロポロと涙が溢れていた





俺は


斎藤「何をしているっっ!!!」


総司に叫んでいた、
雪村をそっちのけにして…


*・*


沖田「なっ……」
斎藤「梨瑠を泣かせる奴は許さんと…言った筈だ」



考えるより先に動いた身体

俺は梨瑠の前に立ち彼女を背に隠していた



梨瑠「…違…」

斎藤「やはり、お前には梨瑠を任せておけん」

沖田「ちょ?!」
雪村「斎藤さん?!」





梨瑠「ひぁ?!」



総司や雪村の事など考える余裕など俺には残っておらず

ただ、手にある
小さな温もりを離したくない

…否、離せない



その想いが全てでその場を去った







ーーーーーーーーーー
ーーーー




すまない、梨瑠




俺は、もう…

己に嘘はつけぬのだ…。





どんなに
お前が傷付いても構わない






…梨瑠を失いたくない…




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