星と恋のSketch book

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正直凄くビックリした

総司くんとキスするのは初めてじゃない


でも


あんなに求められてるような…、身体が燃えてしまうんじゃないかと思うくらい熱いキスは初めてで…

胸の高鳴りが止まらないのも初めてだった

私、総司くんを好きになりかけてる…のかな?












no,16 戸惑いの中で
















日に日に感じてた



一君と雪村さんを見て寂しいとは思うけど【辛い】とは思わなくなったり

隣で笑う総司くんの笑顔が好きだなって思うようになったり


…、確かに私に変化があった


だから先生に『彼のお陰?』って言われてドキッとしたし

今でも嬉しそうに手を繋ぐ彼を見てると一緒に居たいと思う




私は総司くんが好き?




…、はっきりとYESと言えないのはきっと一君に感じる気持ちと総司くんへの気持ちは全く違う感情だから


◇・◇・◇・◇




沖田「え…っ、と…」


美術館に着くと目をパチクリと開いてビックリする総司くん


それはそうだ


だって

《高坂 忠臣 絵画展》

と書かれてあるんだもん。



梨瑠「ごめんね、黙ってて」

沖田「いや、そんなのはいいんだけど…大丈夫なの?」

梨瑠「大丈夫だよ、逃げないって決めたから」



微かに震える手を必死に抑えていれば



沖田「君には僕がいるよ」



そう言って手を握ってくれる



私が笑えば



その綺麗な顔で微笑み返してくれる







総司くんの温もりを感じながら






ゆっくりと

美術館に足を踏み込んだ…





もう逃げない

…………逃げたくない…


.
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