星と恋のSketch book
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〜沖田side〜
気配を感じる
きっともう時期一君は来る
…ほらね。
斎藤「そ…」
ーーーーー
沖田「僕と付き合ってよ」
僕はやってきた一君を静止させるように睨み付けた。
そして直ぐに梨瑠ちゃんの背を一君に向け見せつけるように近付いて行く
…見てなよ、一君
沖田「…君の隣を僕に頂戴」
梨瑠ちゃんの隣は自分だと勝手に思い込んできた罰だよ
彼女はもう
梨瑠「…宜しく、お願いしま…す…」
僕のモノだ。
小さい梨瑠ちゃんを抱きしめてそっと唇を重ねた
好きな女の子とするキスは初めてで、こんなにも満たされるモノなのかと驚いた
沖田「大好きだよ梨瑠ちゃん」
僕は一君に向かって
笑った
《ねぇ、君はもう不必要だよ》
そんな意味をこめて。
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
ー
それからの一君は正に抜け殻
何だかボーッとしてて
心此処に在らずって感じ
ま、僕には関係ないけどね!
*・*
沖田「明日楽しみだね!」
梨瑠「うん♪でも、私、男の子と出かけるのって初めてで…緊張しちゃう…」
沖田「え?!そうなの?じゃあきっと君とデートできる男は僕が最初で最後だよ?」
梨瑠「?」
沖田「だって僕、梨瑠ちゃんと別れる気ないし?」
梨瑠「ふふ♪ありがとう、総司くん!」
後の望みは…
一君を越える事かな?
僕達は美術室から
鞄を取りに教室へ向かっていた
教室へ着いた途端聞こえる
良く知る声ーーーー
ーーーーーーーー
ーー
雪村「斎藤さん、こちらを向いて下さい…」
斎藤「?」
…ちゅ
斎藤「!!」
えっと…
もしかして一君は
僕に協力してくれてるの?
何て思える位
タイミングの良い二人
斎藤「///////なっ!」
雪村「/////ご、ごめんなさい!!」
沖田「あっれ〜?風紀委員さんが不純異性交友してる〜♪」
あははは!
そんな訳ないよね?
あーあ、一君?
僕を睨むのもお門違いでしょ?
雪村「沖田さん!!?それに…えっと?、もしかして高坂さん??何だか雰囲気が…」
そっか!
梨瑠ちゃんの前髪上げた所、千鶴ちゃんは見るの初めてだっけ?
特に今日は僕が結えたんだもん!
可愛いでしょ〜♪
梨瑠「///こ、こんにちわ」
沖田「ぁ、千鶴ちゃん!ダメだよー?梨瑠ちゃんは僕の大切な彼女なんだから♪」
雪村「そうだったんですか?!わぁ、おめでとうございます♪」
沖田「ありがとう♪梨瑠ちゃん可愛いでしょ??イメチェンさせちゃったv」
雪村「はい!すっごく可愛いです!!!」
梨瑠「///ゃ、そんな!!全然そんな事ないです…」
いやいや、可愛いよ?
はっきり言って
千鶴ちゃんより可愛い!
雪村「何だか高坂さんて…、小さいし仔ウサギみたいで、…可愛い…」
沖田「ちょっと!千鶴ちゃん?そんなに目をキラキラさせても梨瑠ちゃんはあげないよ?」
雪村「愛らしい女の子は皆のものです!!よって私にも愛する権利があります!!ねぇ?斎藤さん!」
斎藤「何故、そこで俺に振るのだ…」
クスクス
何?一君、嫉妬??
沖田「どう?一君?梨瑠ちゃん可愛いでしょ?」
斎藤「あ…
梨瑠「総司くん!!もう、行こう??あんまり恋人同士の邪魔しちゃ悪いよ!ね?」
梨瑠ちゃんは一君の声を遮るように切り出した
沖田「うん、そうだね♪帰ろっか!じゃあね、一君に千鶴ちゃん」
雪村「さようなら」
梨瑠「さ、よなら!」
◇・◇・◇・◇
梨瑠「いきなり…ごめんね」
沖田「ん?何が〜??ねぇ、梨瑠ちゃん♪手貸して!」
梨瑠「手?」
ぎゅっ
梨瑠「//////ぁっ!」
沖田「帰ろっ♪」
梨瑠「うん!」
僕達は手を繋いで
ゆっくりと帰路を歩いた
道に映る影は繋がっていて
梨瑠ちゃんを見たらにっこり微笑んでくれる
ずっとこんな
日々が続けばいいなって
赤い夕日に願った
*・*・*
だけど僕は知ってる
お姫様に
かかった呪いはいつだって
王子様のキスで簡単に解けてしまうんだ
魔法使いは一体いつまで
お姫様の隣に居れるんだろうね
.