星と恋のSketch book

□13
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沖田「あれ?一君じゃない、おはよう!」

斎藤「ああ、おはよう…」

今日はツイてるかも

だって、あんなに嬉しい事があった後に一君に会えるなんてさ!

クスクス♪

自慢しちゃおうかなあ?









no,13










斎藤「今日はやけに機嫌がいいな」

沖田「わかる?!明日の休みに梨瑠ちゃんとデートなんだ♪初デートだよ?!初デート!!」

斎藤「……そ…うか」

沖田「まぁ、一君は千鶴ちゃんと行きなれてるもんね。行き先は決まってるから…うーん、何かサプライズしてあげたいなぁ」

斎藤「どこへ行くのだ?」

沖田「美術館だよ。梨瑠ちゃん、絵画コンクールに挑戦するんだって」

斎藤「な…っ!!総司!!?あんたは何をーーーーー
沖田「僕は何を考えてるかって?もちろん、梨瑠ちゃんの事だけだよ。彼女は今、必死に自分の負い目と戦おうとしてるんだ」

斎藤「そんな綺麗事で済む話ではないのだぞ?!万が一…結果が出せなかったら…」

沖田「…一君ってさ、変な所で臆病だよね」

斎藤「…何だと?」

沖田「僕は梨瑠ちゃんを、梨瑠ちゃんの絵を信じてる。君みたいに真っ向から疑ったりしない」

斎藤「それは総司、あんたが何も知らぬからだ!!賞など取ろうと思って直ぐに取れるわけではない!!!大体、お前は…




あー、何か苛々してきた…

じゃあ、何?

一君はあの子の事を全部分かってて、賞も取れないとでも言いたいわけ?




沖田「一君、いい加減に…



カタンッ



沖田/斎藤「ん?/む?」



振り向くとそこには



梨瑠「ぁ…」



梨瑠ちゃんが居た…



斎藤「梨瑠!!違うのだ、今のは…」
梨瑠「…確かに私、才能ないけど…、分かってるけど…









一君には

一君だけには
……言われたくなかった…」


斎藤「違う!待て、梨瑠!!」

梨瑠「…っ!来ないで…」


バタバタっっ


斎藤「待っーーー」

ガシッ!!!

斎藤「っ!!離せ、総司!!!」

沖田「ねぇ、一君。僕は君を許さない」



それだけ一君に言い捨てると梨瑠ちゃんを追った







せっかく






前向きになったのに…







梨瑠ちゃん…



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