星と恋のSketch book

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沖田「…梨瑠ちゃん…」

梨瑠「…ぅ…グスッ…」




あれから

総司君は私が泣き止むまでずっとずっと、側にいてくれた

目からは止められない程の涙が溢れてくるのに

心は粉々になるくらい痛いのに

彼の隣は温かかった…










no,10 変わりゆく未来











沖田「約束だよ?泣きたくなったら電話してね??」

梨瑠「うん!ありがとう」

沖田「じゃあ、僕は帰るね」




そう言って手を降る総司君





ついさっきまで、一君の友達でいいなんて思ってたのに、

ダメだね

声を聞いちゃうと…

名前を呼ばれちゃうと…

もっと私だけを見てって【欲】が出て来てしまう






がチャッ


梨瑠「…ただいま」





誰もいない部屋





慣れた筈の孤独





だけど今は涙を誘うだけ





…ぅ"…グス…

うぇ…

うわぁぁぁぁぁん!!!



一君

一君、一君!!




やだよ




貴方の隣に居たいよ




私を捨てないで




貴方まで…




私を見放さないで…






見上げた夜空に願った







どうか

一君が幸せになりませんように





どうか

私を選んでくれますように








願わずにいられなかった








醜いアヒルの子は





やっぱり白鳥にはなれない



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