星と恋のSketch book
□04
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ー3限目ー
梨瑠「次は美術…」
大好きな美術の授業
憂鬱な筈の気持ちが心なしか、少し軽くなった
no,03
沖田「嬉しそうだね?やっぱり美術好きなの?」
梨瑠「あ、はい」
沖田「じゃあ、僕と一緒に美術室行こ!」
梨瑠「え?」
沖田「ほら!早く♪」
梨瑠「きゃぁ!」
沖田君は私の手をとり教室のドアへと向う
そんな私と沖田君に教室の女の子達が青ざめて
女徒「え?!どうして沖田君なの?!!」
女徒「斎藤君じゃないわけ?!」
女徒「何様なの?!あの女!!」
そんな声がする…
そりゃそうだ。
だって学校のアイドルが私何ぞに構ってくれるのだ
仕方ない
……だけど、
居た堪れなくて私は顔を伏せる
すると、沖田君の手に力が籠った
沖田「ねぇ、勘違いしないでくれる?一君と梨瑠ちゃんは友達だし、僕とこの子も友達以上の何者でもない」
斎藤「無論、梨瑠の陰口を言う奴は俺も容赦はしない」
梨瑠「は…じめ…くん」
沖田君は私の手を握り、一君は私の前に立ち、背に私を隠す
教室は静まり返り
沖田「ほら!梨瑠ちゃん、行くよ?」
斎藤「こら!まて!総司!!」
そのまま私達は教室を出た
一君
ねぇ、一君…。
貴方が名前を呼ぶ度に実感させられるの
【好き】
好きで、
好きで、大好きで堪らない
……早く、貴方の幸せを願える日が来て欲しい…
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