暁ぶらっくどりむ@
□いじわるなお兄ちゃん
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うちのお兄ちゃん。
うちのお兄ちゃんは犯罪者。
S級犯罪者。
暁っていう組織に入ってる。
でも、デイダラ兄は
1週間に一度は無理してでも、
独り暮らしをしてるうちの家に
来てくれる。
今日はその約束の日。
『まだかなぁ…』
ごはんの用意をして、
机で溜め息をつくちえり。
コンコン…
窓を叩く音が聞こえる。
『あっ』
パァァっと顔を明るくしながら、
窓に向かい、
窓をあける。
今は真冬でちらはら雪が入り込む。
「っさみぃーっ!!うん」
『はやくはいりなよ!!』
そう言ってデイダラを部屋に呼ぶ。
「わりぃな、遅くなって。うん」
そう言って、ちえりの
頭を撫でる。
『っ//…大丈夫だょ』
少し顔を赤く染め、答える。
「オイラの相方の奴がすげー口うるせぇ奴でさ、うん」
『たしか、サソリくんて人だよね?』
デイダラ兄は来るたびに
色んな話をしてくれる。
『さぁ、ごはん食べよ?』
キッチンに向かおうとするちえり。
「待てって、うん」
少々、強引にちえりの
腕を掴む。
『ん?』
「オイラはお前が食べてぇな、うん」
そんなことを
そんな綺麗な目をして
言うから断れるハズもなく。。
『…//わ、わかったよ…』
「ベットいこーぜ。うん」
そう言って軽々しく、
ちえりを抱き上げて、
ベットのある部屋に向かう。
『デイダラ兄っ…//』