Ocean's History
□False collapse
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｢"海の女神"ィ……内緒話かい?｣
『…黄猿､アンタには関係ない』
｢お〜〜〜怖いねェ｣
｢この野郎〜〜〜!!!
ギア"２"!!｣
｢………｣
その頃、我慢の限界を超えたルフィはくまに殴りかかろうと体を赤く光らせ、先頭体制に入った。
フッ
ﾌﾗﾝｷｰ｢おわァこっち来たァ!!!｣
ﾅﾐ｢わっ!!｣
しかし、くまはフランキーとナミの前に立ち塞がった。
ﾌﾗﾝｷｰ｢そこどきゃアがれェ!!
“ストロングライト”!!｣
ﾅﾐ｢だめよフランキー!!｣
ガン!!
ﾙﾌｨ｢フランキ〜〜〜!!!｣
ﾛﾋﾞﾝ｢待ってルフィ､敵の思うツボになる!!｣
ﾙﾌｨ｢“ゴムゴムの”ォ!!｣
ロビンの制止も聞かず、ルフィは仲間を助けたいという一心でくまへと走っていく。
ﾙﾌｨ｢“JETピストル”!!｣
ボッ!!
ぷにっ!
ﾙﾌｨ｢!!｣
ガシャアン!!!
しかしこの攻撃も、その"手"によって意図も簡単に弾き返されてしまった。
ﾌﾗﾝｷｰ｢!!｣
ぱっ!!
ﾙﾌｨ｢………!!｣
くまはフランキーを消した。
ﾅﾐ｢ルフィ!!｣
ﾙﾌｨ｢ナミ!!!｣
ﾅﾐ｢助けて…｣
ぱっ!
ﾙﾌｨ｢!!!｣
ナミは手を伸ばし、助けを求めたが…間に合わなかった。
ﾙﾌｨ｢うわァああああ!!!｣
一人、また一人と仲間が消されていく。そんな状況の中でルフィは錯乱状態だった。
やみくもに攻撃を繰り出したが、跳ね飛ばされてしまう。
ドゴォン!!
ボカァン!!
ﾁｮｯﾊﾟｰ｢ブオオオオオ!!!｣
ﾙﾌｨ｢ハァ…ハァ…
チョッパー､ロビン…!!!｣
巨大化したチョッパーは言葉を発していない。ただただ破壊していた。
ﾙﾌｨ｢もうやめろお前ェ〜〜!!!｣
ﾁｮｯﾊﾟｰ｢ブオオオオオ!!!｣
くま｢!｣
くまは自分に襲い掛かって来ようとしているチョッパーに気づき、手を掲げた。
ﾙﾌｨ｢やめてくれ〜!!!｣
ぱっ!
その声は届かず、大きな獣とかしたチョッパーは消えた。
ﾙﾌｨ｢ロビン逃げろ〜〜!!!｣
ﾛﾋﾞﾝ｢!!ルフィ…｣
ぱっ!
これでこの場に立っているのはルフィだけになった。
ﾙﾌｨ｢ゲホ…ウ……!!ゲフッ｣
ガン!!
頭を地面に押し付け、喘ぐ。そして彼の次の言葉は聞くに耐えない悲痛な叫びだった。
｢………仲間一人もﾞ…!!!
救えなﾞいﾞっ……!!｣
それは仲間への懺悔と自分への怒り…船長としての。
戦桃丸｢…で…そいつも飛ばして終わりかい｡ちゃんと説明はあんだろうなァ｣
黄猿｢これは大問題だよォ｣
ﾚｲﾘｰ｢………｣
『………』
誰も止めようとも、助けようともしない。サラも無言で事の成り行きを見ていた。
くま｢二度と会うことはない……さらばだ｣
ﾙﾌｨ｢!!!｣
ぱっ!
くまは最後の一人…ルフィを消した。
『…………頑張って』
"グランドライン"
シャボンディ諸島12番GR――
この日、船長モンキー・Ｄ・ルフィ率いる海賊団
"麦わらの一味"は――
｢完全崩壊｣を喫した