Ocean's History

□Holy night with you
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「「「クリスマスだぁぁぁ!!!」」」



今日は12月24日、クリスマスイブ。ハートの海賊団でも前夜祭としてクリスマスパーティが開かれていた。





『………普段の宴と変わらないと思うんだけど…』



サラの言う通り、メイン料理に鶏の丸焼き、デザートにクリスマスケーキがあるという以外普段の宴となんら変わりはなかった。



「………まぁそうだがな…」

『でもみんな楽しそう』




はしゃぎまわるクルー達を見ながら、サラとローは二人で静かに飲んでいた。




『……こんな楽しいクリスマスイブは初めて………』


「そうか……」


『うん……』



「お前も交ざってくるか?」


『ううん、ここで静かに飲んでる方がいい』




それ以上、お互い何も話さず甲板に座りながら飲んでいた。












夜も大分深けたころ。



『………ねぇロー』


「なんだ」


『私にも………サンタさんは来ると思う?』



サラらしからぬ言葉に一瞬目を丸くしたロー。たがその瞳はローを真剣に見ていた。



「………何が欲しいんだ」



『…………』




チュ



「!!!」



『……もう貰ったからいいかな』




サラはローにキスをすると、意地悪っぽく笑いながらそう言った。




「……ならプレゼントはいらないんだな」


『えッ!!プレゼント!!』



今度はローがニヒルな笑みを浮かべながら言う番だった。



「もう貰ったんならいらないよな?」


『い……いる!!』


「ククッ……ほら…後ろ向け」


『え?……うん』






カチャリ


夜の海に金属音が静かに響いた。






『ロー……これって………』


サラの首には綺麗なアクアマリンの石が付いたネックレスが光っていた。




「……気に入ったか?」



『うん……ありがとう!』



「……似合ってる」


『!!』



ネックレスはサラの髪の色ともよく合い、月の光に照らされたサラは神秘的でとても綺麗だった。






『……私…ローに何も買ってない……』



「…………なら」





チュ




『!!!』



「………今貰った」


『もう!』




そう言ってサラとローは笑い合い、どちらからともなく寄り添う。








『………今日は最高の夜……ロー…ありがとう』


「……あぁ…オレもだ」






夜空には星が静かに輝いていた。
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