My Love Story Song
□今日はとことんついてない。
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『痛いってば!!………え?』
トラファルガーに連れられて入った部屋には、この船のクルーが大集合していた。
「おいお前ら
コイツは新しいクルーだ」
「「「お―!!よろしくな!!(つか、可愛い!!!)」」」
クルー達の反応を見て、トラファルガーは満足気だった。
『ちょっとまって!!私は!!』
「あ?今さら何を言っている」
『仲間には』
バコーン!!!
『え!!?』
「船長!!!大変です!!他の海賊が攻めてきました!!」
“ついてない”とは、まさにこのことだ。
いきなりトリップさせられ、海賊に襲われ、トラファルガーに助けられ、でもそのトラファルガーに誘拐され…
そして今また、災難に巻き込まれようとしている。
『なんなのもう!!
てゆうかどうしよう!!』
今、外に出れば確実に危険だろう。
「おい、お前は隠れとけ」
『どこに!?』
「オレの部屋だ」
『わかった』
有無を言っている場合ではない。トラファルガーに連れられ私は部屋に隠れた。
「オレが来るまで絶対鍵を開けるなよ」
『うん』
ガチャン
『はぁ………』
外では激しい戦いが繰り広げられているはずだ。ここのクルーがどれ程強いかわからないが、とにかく信じるしかなかった。
『あれ……銃?』
部屋を見渡していると、机の上に銃を見つけた。
なんて物騒な…
あ…ここは海賊船か
銃なんか撃ったことはないが(むしろ日本で持っていたら捕まる)もし、海賊が部屋に入ってきたときに脅しで使えるだろう。
うん。
とりあえず持っとこ。
ドンドン
『!!!?』
「おい!!誰かいるのかァ?」
ガチャガチャ
「ここだけ鍵がしまってるぜ!……お宝かァ?」
「開けてみようぜ」
そんな!!!
トラファルガー達は!?
ドン
ドン
バキッ
『近寄らないで!!』
ドアが蹴破られ、海賊達が入ってくると同時に私は銃口を奴らに向けた。
「………まさか女がいるとはなァ」
「お嬢ちゃん、銃なんて物騒なもん向けるんじゃねェよ」
入ってきた海賊は2人だ。
「どうせ撃ったことねェんだろう?」
『うるさい!!!それ以上近づくと撃つわよ!!』
「撃てるもんなら撃ってみな!!」
ヤバい!!
1人が刀で斬りかかってきた。
バンッ
「うっ」
バタッ
『撃っちゃった……』