猫life

□第6話
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『――わかってる? シンデレラの魔法は永遠じゃないんだよ?』





《え……?》

声が聞こえた気がして辺りを見回すがここにいるのは先輩四人と一匹の猫(私)だけだ。

《……シンデレラの魔法……》

昔誰かに言われたような気がする。

《誰に……》

「子猫ちゃん?」

「!」

気がつくと四人に見つめられていた。

「どうかしたの?」

藍が心配そうに尋ねてくる。

「今日はもうおせーし、帰るぞ」

立ち上がった蘭丸が嶺二の首根っこを掴んだ。

「ちょっ!? 何で僕の首根っこを掴むの!? ランラン!」

文句を言いつつ蘭丸に引きずられたまま嶺二が部屋を出ていく。

「俺達も行くぞ、美風」

「わかってるよ」

カミュに急かすように言われ、藍も席を立つ。

「それじゃあね、また明日」

出ていく藍が手を振り、カミュも振り返る。

「にゃー」

《おやすみなさい、先輩方》

そう鳴くと二人は優しげに笑った。



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