猫life

□第1話
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《何故こんなことに……》

とぼとぼと宛もなく歩く。

目線は低く、四つ足だ。

《疲れた……》

座り込み、夜空を見上げる。

「にゃー……」

声を出してみるが、やはり、猫の声しか出ない。

手を見るとそこにはしっかりと肉球がついている。

《……猫……か……》

がっくりと肩(?)を落とした。

道を歩いているといきなり気絶させられ、目が覚めると猫になっていた。

《どうしよう……》

ここが何処なのかも、今ではわからない。

完璧に迷子だ。

《……犬のお巡りさんに会えないかなー……なんてね》

そんな冗談を思いながら顔を上げたときだった。





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